立夏かな曇天どんより蒸し暑く
立夏かな曇天どんより蒸し暑く春に別れを告げる暇もなく
朝寢する何かに追はれる夢見ては吾一太刀で其奴をぶつた斬る
五月への幕開け告げる春雨に地蜂肉團子作る毛蟲探す
草臥れた心身重し鉛やうパイプ銜へも夢魔に勝てず
幽かなる蠢きさへも逃さずとものぶれ出すや自己否定より
摘草や風渡る野邊土の匂ひ吾が影一緒に手折るなり
水底に搖れる影だに吾あるか自由奪取も絶命するのみ
朝寢する何かに追はれる夢見ては吾一太刀で其奴をぶつた斬る
五月への幕開け告げる春雨に地蜂肉團子作る毛蟲探す
草臥れた心身重し鉛やうパイプ銜へも夢魔に勝てず
幽かなる蠢きさへも逃さずとものぶれ出すや自己否定より
摘草や風渡る野邊土の匂ひ吾が影一緒に手折るなり
水底に搖れる影だに吾あるか自由奪取も絶命するのみ