夢遊病吾彷徨ふ眞夜中に
夢遊病吾彷徨ふ眞夜中に百鬼夜行も行はれしか
雨そぞろ泣くに泣けぬは吾なるかウロボロスの如く己喰ふは
吾といふものの正體未だ知れず胸がらんどう薫風吹き拔く
快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む
烟草呑む烟の行方いざ知らず漂ふ香り馥郁と滿つ
假初めに此の世に涯があるならば水鏡てふ樣相してるらむか
彼の世こそ此の世であれば地獄といはず何といふのか
雨そぞろ泣くに泣けぬは吾なるかウロボロスの如く己喰ふは
吾といふものの正體未だ知れず胸がらんどう薫風吹き拔く
快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む
烟草呑む烟の行方いざ知らず漂ふ香り馥郁と滿つ
假初めに此の世に涯があるならば水鏡てふ樣相してるらむか
彼の世こそ此の世であれば地獄といはず何といふのか