サイトアイコン 積 緋露雪短歌集

淨土の門探し倦ねて迷子へと

淨土の門探しあぐねて迷子へと待てよと思ひ浄土此の世か


混迷の世で花鳥風月詠む餘裕ありや詠めるは生死の境運命の綾


シシュポスの永久と わの勞役する姿胸打つ悲哀重なるは吾や


夢魔襲ひ夢の中にてはかられる自同律をばすこぶる不快


霞濃く人現れては消ゆるらむ未練殘した御靈み たまの如く


霞む中白影の人何處へ行く彷徨ふ魂だに母のものぞか


存在に怯えてそれは夢中のやう何處まで逃げても追ふは吾らし
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