サイトアイコン 積 緋露雪短歌集

燃ゆるやう楓若葉の立ち姿

燃ゆるやう楓若葉の立ち姿風吹き搖れてはほむら煽られ


生見たる夢幻空花む げんくうげの幻視にてまぼろし逆卷く奔流の中


存在があくがれ出たか陽炎は魂のみぞ地を闊歩する


胸躍る大渦逆卷く闇の闇呑まれて嬉し異宇宙見たさに


萎びた花時の移ろひ容赦なく殘酷なまでに姿晒すや


夕餉終へ珈琲飮んで烟草呑む思ひは果ての果てまで翔ぶ


雨が降る坂本龍一聽きながら來し方思ふ瞑想するが如くに
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